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引越しが集中するのは3月下旬から4月上旬だ。今年であれば、3月22日の土曜日から4月6日の日曜日が最大のピークにあたる。引越し専門業者最大手の「アート引越センター」では、1年間に受ける約30万件の引越しのうち、約5万件がこの時期に集中する。
引越し業者と一口にいっても、テレビCMを流しているような全国規模の大手業者から、トラック1台で運送業と兼ねてやっている地域密着の小さな業者までさまざま。どうやって選べばいいのかわからないほどたくさんある。また、旧居から新居への距離、運ぶ荷物の量、サービス内容など個別の条件によって料金が変わってくる。「安い」「高い」が利用者に分かりにくいサービスだ。
引越しをするときに、相見積もりを取るのはもはや常識だろう。検討している数社から見積もりを取って価格を比較。安い料金を提示する会社に依頼する方法だ。数社で競わせれば安くなることもある。見積もりは、各業者が自社ホームページで受け付けているほか、最近では一括相見積もりができる比較サイトが多数ある。一度申込フォームに記入するだけで、数社分の見積もりをまとめて取れるので便利だ。「数社の見積もりを取ると、数千円~数万単位の差が出てくることもある」(「住宅・不動産情報ポータルサイトHOME'S」引越し一括見積もりサービスを運営するネクスト)。
引越しする日が決まっていないなら、ぜひ試したいのが、引越し候補日を何日か挙げて同じ業者から見積もりをとる方法。引越しする日によって見積もり料金は変わってくるからだ。時期や業者によっては、数日ずらすだけで、倍近く価格が違うケースもあるという。
引越し日が固定なら時間帯を「おまかせ」に
引越し日を数日ずらすだけで料金が半額になるのなら検討しない手はないが、なぜそんなことが起こるのか。簡単にいえば引越し料金を大きく左右するのは、その日その業者が忙しいか、忙しくないかによるからだ。例えば、ある営業所に10台トラックがスタンバイしているのに1台しか稼動してなければ、業者は積極的に安い見積もりを出す。逆に、10台とも出払っていて、協力会社からトラックを借りるほど盛況な日は、当然高い見積もりになる。
そうした特性を生かした商品もある。「アート引越センター」の「待ち割キャンペーン」は、引越し希望日の前後2日間を入れた5日間のうち、予約の空いている日に引越しをすることで、規定料金の半額になるという商品だ。ただし残念ながら、3月中旬から4月中旬のピーク時は地域によって利用できない場合が多い。
一般的に、どこの業者も週末や月末が忙しい。特に、大安の土曜日は引越しする人は多いという。3月、4月は引越しが集中する時期だが、その中でも比較的引越しする人が少ない平日を狙って少しでもお得に引越ししたい。
とはいえ、仕事もあり、引越し日を選べないという人もいるだろう。その場合は、時間帯を業者のおまかせにするのも手だ。例えば、単身者の引越しなどであれば、ほかの引越しが終わった午後遅めから始めることもできる。効率的にトラックを回せるため、業者にとってはありがたい客なので、多少の割引料金が期待できる。
業者によっては得意とするエリアがあるので、旧居と新居の地域に強い引越し業者に交渉するのも手。全国に支店や営業所のある大手はあまり関係ないが、中小業者の場合はエリアによって価格が変わったり、対応できなかったりすることもある。近距離で引越すなら、地域を限定して営業しているような地元密着の業者を選ぶと安く上がる可能性は高い。
トイレの詰まりにも対応してくれるアフターサービス
どういったサービスを利用するかによっても料金は変わってくる。梱包を手伝ってくれるなど、かゆいところまで手が届くサービスが必要なら当然経費はかさむ。一方、とにかく安く引越ししたいなら「ダンボールはすべて自分で用意する」「運ぶ作業をすべて手伝うので作業員を減らして」などの交渉で料金を下げることも業者によっては可能だ。引越しは交渉の余地のある商品。営業担当者とじっくり話すことで、ベストな引越しが実現できるのだ。
引越しに関するサービスは、どんどんレベルアップしている。新しいサービスを1つの業者が始めても、すぐに各社が追随し、いつのまにか当たり前のサービスになってしまうのが実情だ。引越しを円滑に終わらせるのは当然のこととして、「プラスアルファで何を提供できるか」で各社がしのぎを削っている。特に最近は、次の引越しでも使ってもらえるよう、引越し作業後のサービスに力を入れている会社が目立つ。
引越し業者の大手「日本通運」「クロネコヤマト引越センター」「アート引越センター」「サカイ引越センター」の4社にユニークなサービスを聞いてみた。
日本通運には、引越し後の新生活をサポートする「日通アシスタンスサービス」がある。日本通運で引越しをして会員になれば(初年度年会費無料、2年目以降2900円)、住居、医療、法律、車、ペットなどのサポートサービスを利用できる。例えば住居関連なら、蛇口からの水漏れ、トイレの詰まりなどの緊急時に30分まで無料で現場応急対応をしてもらえる。ペット関連では、電話でのペット健康相談やしつけ相談、医療関連では、自宅近くの夜間・休日担当医の案内などを電話で受けられる。
クロネコヤマト引越センターでは、引越後にスタッフが手伝いに来てくれる「アフターサービス」を用意。「引越らくらくパック」を選ぶと、引越し後3カ月以内に利用できる。引越しスタッフ2人が1時間、無料で手伝いに来てくれるサービスで、家具の組み立てや移動、収納の手伝い、掃除などを頼める。また、引越し前後の行政手続を代行する有料サービスもある。対象は「転出・転入届」「転居届け」「公立小中学校転校届け」「自動車ナンバー変更」など。例えば転出入届(保険などの手続きも含む)なら1万5000円。自宅で書類を確認してポストに投函すれば手続きが済むので、多忙な人や自宅を離れられない人には便利だろう。
引越し先の情報管理に役立つ専用ホームページサービス
引越しした後に「やっぱり家具の配置を変えたい」と思うこともある。1年以内であれば1回限り無料で模様替えを手伝ってくれるのがアート引越センター。1階と2階の家具の総入れ替えにも対応してくれ、家具点数に制限はない。また、引越し前には「引越マイページMoving One」という客専用のホームページを作ってくれる。そこでは、引越しまでのスケジュール管理のほか、引越し先周辺にあるコンビニやスーパー、金融機関などの位置を探せる地図を見られる。さらに、「荷物と一緒に家族やペットも移動したい」「車いす利用の家族がいる」という場合は、「ファミリーサルーン」もある。車いす専用のパワーリフトを備えた客室スペースが付いた引越車両だ。
ユニークな「10分間サービス」を提供しているのがサカイ引越センター。引越し作業終了後、引越しスタッフ全員が10分間、客の要望に応えて働いてくれる。10分以内で終了する仕事なら何でも大丈夫なので、玄関周りの掃除や家具の拭き上げなどを頼める。また、サカイ引越センターは今年1月にダスキンと業務提携した。引越しを利用すると、フロアモップなどダスキンのレンタル用品を最大6種類1カ月間無料でレンタルできる。
(文/小林浩子)
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引越し日が固定なら時間帯を「おまかせ」に
引越し日を数日ずらすだけで料金が半額になるのなら検討しない手はないが、なぜそんなことが起こるのか。簡単にいえば引越し料金を大きく左右するのは、その日その業者が忙しいか、忙しくないかによるからだ。例えば、ある営業所に10台トラックがスタンバイしているのに1台しか稼動してなければ、業者は積極的に安い見積もりを出す。逆に、10台とも出払っていて、協力会社からトラックを借りるほど盛況な日は、当然高い見積もりになる。
そうした特性を生かした商品もある。「アート引越センター」の「待ち割キャンペーン」は、引越し希望日の前後2日間を入れた5日間のうち、予約の空いている日に引越しをすることで、規定料金の半額になるという商品だ。ただし残念ながら、3月中旬から4月中旬のピーク時は地域によって利用できない場合が多い。
一般的に、どこの業者も週末や月末が忙しい。特に、大安の土曜日は引越しする人は多いという。3月、4月は引越しが集中する時期だが、その中でも比較的引越しする人が少ない平日を狙って少しでもお得に引越ししたい。
とはいえ、仕事もあり、引越し日を選べないという人もいるだろう。その場合は、時間帯を業者のおまかせにするのも手だ。例えば、単身者の引越しなどであれば、ほかの引越しが終わった午後遅めから始めることもできる。効率的にトラックを回せるため、業者にとってはありがたい客なので、多少の割引料金が期待できる。
業者によっては得意とするエリアがあるので、旧居と新居の地域に強い引越し業者に交渉するのも手。全国に支店や営業所のある大手はあまり関係ないが、中小業者の場合はエリアによって価格が変わったり、対応できなかったりすることもある。近距離で引越すなら、地域を限定して営業しているような地元密着の業者を選ぶと安く上がる可能性は高い。
トイレの詰まりにも対応してくれるアフターサービス
どういったサービスを利用するかによっても料金は変わってくる。梱包を手伝ってくれるなど、かゆいところまで手が届くサービスが必要なら当然経費はかさむ。一方、とにかく安く引越ししたいなら「ダンボールはすべて自分で用意する」「運ぶ作業をすべて手伝うので作業員を減らして」などの交渉で料金を下げることも業者によっては可能だ。引越しは交渉の余地のある商品。営業担当者とじっくり話すことで、ベストな引越しが実現できるのだ。
引越しに関するサービスは、どんどんレベルアップしている。新しいサービスを1つの業者が始めても、すぐに各社が追随し、いつのまにか当たり前のサービスになってしまうのが実情だ。引越しを円滑に終わらせるのは当然のこととして、「プラスアルファで何を提供できるか」で各社がしのぎを削っている。特に最近は、次の引越しでも使ってもらえるよう、引越し作業後のサービスに力を入れている会社が目立つ。
引越し業者の大手「日本通運」「クロネコヤマト引越センター」「アート引越センター」「サカイ引越センター」の4社にユニークなサービスを聞いてみた。
日本通運には、引越し後の新生活をサポートする「日通アシスタンスサービス」がある。日本通運で引越しをして会員になれば(初年度年会費無料、2年目以降2900円)、住居、医療、法律、車、ペットなどのサポートサービスを利用できる。例えば住居関連なら、蛇口からの水漏れ、トイレの詰まりなどの緊急時に30分まで無料で現場応急対応をしてもらえる。ペット関連では、電話でのペット健康相談やしつけ相談、医療関連では、自宅近くの夜間・休日担当医の案内などを電話で受けられる。
クロネコヤマト引越センターでは、引越後にスタッフが手伝いに来てくれる「アフターサービス」を用意。「引越らくらくパック」を選ぶと、引越し後3カ月以内に利用できる。引越しスタッフ2人が1時間、無料で手伝いに来てくれるサービスで、家具の組み立てや移動、収納の手伝い、掃除などを頼める。また、引越し前後の行政手続を代行する有料サービスもある。対象は「転出・転入届」「転居届け」「公立小中学校転校届け」「自動車ナンバー変更」など。例えば転出入届(保険などの手続きも含む)なら1万5000円。自宅で書類を確認してポストに投函すれば手続きが済むので、多忙な人や自宅を離れられない人には便利だろう。
引越し先の情報管理に役立つ専用ホームページサービス
引越しした後に「やっぱり家具の配置を変えたい」と思うこともある。1年以内であれば1回限り無料で模様替えを手伝ってくれるのがアート引越センター。1階と2階の家具の総入れ替えにも対応してくれ、家具点数に制限はない。また、引越し前には「引越マイページMoving One」という客専用のホームページを作ってくれる。そこでは、引越しまでのスケジュール管理のほか、引越し先周辺にあるコンビニやスーパー、金融機関などの位置を探せる地図を見られる。さらに、「荷物と一緒に家族やペットも移動したい」「車いす利用の家族がいる」という場合は、「ファミリーサルーン」もある。車いす専用のパワーリフトを備えた客室スペースが付いた引越車両だ。
ユニークな「10分間サービス」を提供しているのがサカイ引越センター。引越し作業終了後、引越しスタッフ全員が10分間、客の要望に応えて働いてくれる。10分以内で終了する仕事なら何でも大丈夫なので、玄関周りの掃除や家具の拭き上げなどを頼める。また、サカイ引越センターは今年1月にダスキンと業務提携した。引越しを利用すると、フロアモップなどダスキンのレンタル用品を最大6種類1カ月間無料でレンタルできる。
(文/小林浩子)
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