11月1日に発売された任天堂の携帯ゲーム機「ニンテンドーDSi」。都内の大手量販店で400人の列ができたものの、06年3月の「ニンテンドーDSライト」発売時より、静かなスタートとなった。DSライトは、「脳トレ」などの人気ソフトと一緒に買われたが、DSiは本体だけの購入が目立った。DSiの今後は……。
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04年末に発売された「ニンテンドーDS」は、ゲーム市場に初めて「ニ画面、タッチペンの操作」というコンセプトを持ち込んだ。そして1年がかりで、脳トレや英語ソフト、料理のレシピソフトなどの従来のゲームとは違う「非ゲーム」を投入し、女性や高齢者ら「ゲームを普段しない人たち」の注目を引き付けた。100万本のゲームソフトが続出し、中には人気ゲーム「ドラゴンクエスト」クラスに匹敵する400万本を販売するソフトも複数生まれ、それがブームの呼び水となる相乗効果を生んだ。08年にはPS2を超える2300万台を販売した。
DSの成功を受け、任天堂はゲームソフト開発資源の大半を家庭用ゲーム機「Wii」(06年末)に振り向け、DSのソフト開発は、任天堂以外のソフトメーカーが中心となった。特に任天堂が「新たな市場」として生み出したはずの「非ゲーム」の落ち込みが激しかった。エンターブレインの浜村弘一社長は「経験不足もあり、ゲームとしてうまく組上げられないのも事実。さらにプロモーションでも、ライトユーザーに向けて長期間テレビCMなどを流せば莫大な費用がかかるため、難しいのだろう」と分析している。
そうした状況の中、発売されたDSiは、カメラや音楽再生、ソフトの配信などネットワークサービスといった機能を新たに搭載した。PSPなどのゲーム機以上に携帯電話やiPodを意識したモデルチェンジとなっている。既に2300万台が普及しているだけに、買い替え需要だけでも一定の数字になると予測できるが、さらなるブレークを果たすためには、新機能を活用した「新たな遊び」を提案するソフトを、任天堂が再び生み出せるか、にかかっている。【河村成浩】
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