米国Intelは8月21日、米国サンフランシスコで開催した「Intel Developer Forum(IDF)2008」(8月19日~21日)において、WiMAX対応デバイスの認可制度が確立されることで、携帯電話の新製品をベンダーが迅速に市場へ投入できるようになると強調した。
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現在、3Gネットワークにおいては、携帯端末およびその他のデバイスをキャリアに認可してもらうのに6~8週間かかり、販売までにはそこからさらに 4~6週間を要すると、IntelのWiMAX Ecosystemグループワイヤレス製品マーケティング担当最高責任者、パラカシュ・クリパラニ(Prakash Kripalani)氏は説明している。
そこで同氏は、業界団体であるWiMAX Forumが各種コンポーネントやデバイスの承認プロセスを先導し、キャリアの負担を軽減して1カ月程度で新製品を市場に流通できるようにすべきだと提言した。
携帯電話やその他の携帯デバイス・ベンダーは、キャリアによる認可制度のせいで、新製品を速やかにリリースできないと以前から不満の声を上げていた。例えば米国Palmは、2008年第3四半期における同社の減収および損失は、ある主要製品の認可が遅れたのが原因だとしている。
Intelによれば、一部の分野で3Gに取って代わりつつある高速無線通信のモバイルWiMAXは、対応デバイスの承認プロセスが従来とは大幅に異なってくるという。そのため、Wi-Fi Allianceをモデルに創設されたWiMAX Forumが新たなクライアント・ハードウェアの認可作業を受け持つようにすれば、キャリアによる認可作業の短縮が可能になると、Intelは述べている。
米国Sprint NextelのWiMAXネットワークで今年9月から利用可能になるデバイスに関して、Intelは手始めに新たな承認プロセスを試みるという。IntelはSprintと協力し、通信モジュールを「事前認可」してWiMAX Forumによる承認プロセスの円滑化を図る考えだ。WiMAX Forumでは、1度の不具合対応作業を含め、最短約4週間でモジュール・テストを終わらせた実績があるそうだ。IntelおよびSprintの事前認可にはまだ6~8週間はかかってしまうが、こうした期間はいずれ劇的に短くなるだろうと、クリパラニ氏は自信を見せている。
またクリパラニ氏は、Sprintも今後1年程度にわたって新製品のテストを独自で続ける予定だが、WiMAX Forumの承認プロセスの信頼性が高まれば、基本的にはそちらへ作業を任せる考えだと述べている。デバイスの種類にもよるが、新しいハードウェアを 1~2週間で認可し、キャリアのネットワークを2~4週間内に利用できるようにするのが最終的な目標だと、Intelは述べている。
Sprintは、デバイスの販売という米国で一般的なビジネス形態をWiMAXに関しては採用していない。同社のWiMAX対応デバイスは、デバイス・ベンダーが小売店で販売している。米国Jupitermediaのアナリスト、マイケル・ガーテンバーグ(Michael Gartenberg)氏は、Sprintのこうした戦略とWiMAXにかける強い意気込みから察するに、今後、同社はより迅速に新製品の認可が得られる体制を構築できるようになるだろうと語った。今までは新製品を市場へ投入するのに2~6カ月も必要だったことを考えれば、これはきわめて魅力的な将来像であるが、実際には簡単に実現するとは思えないと同氏は指摘した。
「最大の問題は、新製品の認可という支配権をキャリアが放棄できるのかという点だ。個人的には難しいと思う」(ガーテンバーグ氏)
(Stephen Lawson/IDG News Serviceサンフランシスコ支局)
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